腰痛・膝痛の真犯人は「股関節」かも?


「腰痛」や「膝痛」の原因は、痛みを感じている部位ではなく、体の土台である**「股関節」**の機能低下にある可能性が高いです。

股関節は、立つ・歩くといった動作の衝撃を吸収し、上半身と下半身の動きを連動させる「要」の関節です。この股関節の柔軟性や筋力が低下すると、その負担が隣接する腰や膝に集中し、慢性的な痛みにつながります。

股関節が引き起こす痛みのメカニズム

1. 腰痛の発生

股関節の動きが硬くなると、前屈や体を反る際に、本来股関節が行うべき大きな動きを、腰(腰椎)が過剰に補おうとします。これにより、腰の関節や周囲の筋肉に負担が蓄積し、腰痛を引き起こします。

2. 膝痛の発生

股関節周りの筋肉バランスが崩れると、太ももの骨(大腿骨)全体がねじれます。この「ねじれ」が、ねじれに弱い膝関節に伝わり、膝の内側や外側に偏ったストレスや摩擦を生じさせ、炎症や痛みを招きます。

今すぐできるセルフケア

腰痛・膝痛の根本解決には、硬くなった股関節周りの筋肉をゆるめ、正しい動きを取り戻すことが重要です。

  • お尻の奥のストレッチ(梨状筋): 床に座り、片足を「4」の字にして、ゆっくり前屈し、お尻の奥を伸ばす。

  • 股関節回し: 壁に手をつき、片足の膝で大きな円を描くようにゆっくり回す。

  • 股関節前面のストレッチ(腸腰筋): 片膝立ちになり、体重を前に移動させて、股関節の付け根を伸ばす。

これらの簡単なケアで股関節の機能を取り戻すことが、長年の腰痛・膝痛からの解放に繋がります。日々の習慣に取り入れましょう。